法科大学院とは?
こんにちは!
東大法科大学院生のみくです。
上位ロースクールに合格したい方の
サポート活動をしています。
今回は、法曹(弁護士・検察官・裁判官)
を目指し始めた方に向けて、
「法科大学院とはどういうもの?」
という疑問に答えていきたいと思います。
1 法科大学院とは?
法科大学院とは、法曹を目指す人に対して、
法曹に必要な実務の知識や、
司法試験科目を教える大学院です。
この大学院の最大の特徴は、授業を全て
「ソクラテスメソッド」で行うことです。
「ソクラテスメソッド」とは、講師が生徒に対して
発問し、それに生徒が答えるという、双方向の
講義形式のことです。
そのため、授業の予習はかなり大変になりますが、
法曹に必要な知識の定着、思考力・表現力の強化
を図ることができます。
私の先輩でも、「ソクラテスメソッドでかなり
法律の問題に答える力がついた!」と、
実力の伸びを実感している人が多いですね!
また、法科大学院では、法曹の国際需要や、
企業の弁護士需要に対応して、様々な種類の
授業が用意されています。
女性や社会的弱者の人権を守る、
人権派弁護士になりたい人向けの
専門的な授業も豊富です。
どんな法曹になろうか迷っている人にとっては、
このような授業を通して、自分のなりたい法曹像を
見つけるきっかけになります。
慶應義塾大学に進学された私の女性の先輩は、
関心を持ち、「自分の法曹としての生き方を定めるのに
役立った」と仰っていました。
まとめると、法科大学院の授業では、
司法試験合格に必要な法律の問いに答える力を
養ったり、試験科目以外の専門的な授業を通して、
自分の法曹としてのキャリアプランを考えたりできる
ようになっているのですね!
2 法科大学院進学は司法試験合格者のセオリー
また、もう一つ重要なことですが、
法科大学院を修了すると、
司法試験受験資格を取得することができます。
司法試験受験資格を取得する方法は
もう一つあるのですが(予備試験と言います)
ほとんどの人は、法科大学院を修了して
司法試験を受験しています。
例えば、法務省統計によると、
2017年の司法試験合格者1543人のうち、
約81%に当たる1253人は法科大学院
修了資格で司法試験に受験しています。
19%の司法試験合格者は、予備試験合格資格で
司法試験に受験していることになりますが、
その中には法科大学院に進学中又はする予定の人が
多数含まれています。
(この辺はわからない人もいると思うので記事を
改めて説明しますね。)
ですから、法曹を目指すならば、
法科大学院に通うことはもはや受験生の定石と
いえるでしょう。
今から法曹を目指す方は、
各法科大学院について、調べを進めましょう!
次回は、各法科大学院を調べるときに
混乱しやすいことについて話します。